キッチンとバックカウンターの取り付け。
今回は新築建築中の現場での作業。
戸建て住宅で自宅前に大きな駐車スペースがある恵まれた環境で現場スタート。
まず、建物に傷がつかないように養生された板をめくると、
フローリングがこんにちはと現れてくる。
そして僕たちは「さて、はじめるか!」と上着を脱ぎスイッチを入れる。

kannaではフィラーという、家具と壁を埋める部材は使用しません。
なぜならkannaは「かっこよさ」にこだわるから。
例えば3000mmの壁の内内に家具を設置する場合、家具を3000mmで作ることで可能になるんです。

これ、当たり前のように聞こえますが、当たり前ではありません、、、。
その当たり前をどう実現するのかは企業秘密なので、、、というか話が長くなるので、、、、省略します^^

なので当然現地で切ったり削ったり、しならせたり反らせたり、試行錯誤しならが設置します。
いくつかの部材に分けて製作しますが、組み上げ後にはそう見えない工夫もしています。

よくお客様に「kannaの家具はなんかスッキリしている」と言ってもらうのです。
それは裏で工夫と手間をかけているんですよね、、、、。

そしてほぼ完成。
2700mmのペニンシュキッチンと6600mmのバックカウンター。
施工写真は4月になりそうなので今回は現場の模様をアップしました。

今回は塗装についてのお話。
ウォルナットの画像を基に説明していきます。
上の画像ですがウォルナット材の扉の製作の様子です。
この状態は無塗装の状態でこの上に塗装をかけていくのですが、それには様々な方法があります。
kannaで最も多く施しているのはオイルフィニッシュという、木の中に油分を染み込ませて汚れがつきにくくする方法です。
オイルフィニッシュ用に様々な種類の塗装用オイルが販売されています。

ソープフィニッシュと言う方法もありますが、日本ではまだまだ使用しているメーカーは少ないのが現状です。

上の画像はウォルナットにオイルフィニッシュしたものです。
無塗装のものに比べると、随分色が濃くなっていると思います。
乾燥した木に水を打った時の色と似ていることから、塗装後の色の濃い状態を我々の業界用語で「濡れ色」と呼んでいます。
そして上の写真がワックスフィニッシュというkanna独自で開発した塗装方法で仕上げたものです。オイルフィニッシュとは随分色が違う事に気付いて頂けるでしょうか。塗装を施していない無垢材に近い風合いだと思います。

塗装に詳しい方は、蜜蝋ワックスという塗料を聞いたことがあると思います。これは基本的にオイルフィニッシュをした後に、撥水のために塗るものなので仕上がりは「濡れ色」になります。
※たまに蜜蝋ワックスのみを塗って仕上げている物もありますが、あれは間違った使い方で、油分を入れてからワックス塗布するのが正解です。
市販されている塗料の中にはオイルとワックスの両方を配合しているものがあり、その代表的なものがオスモカラーやリボスなどの配合塗料です。この塗料だと1つでオイルとワックスの両方の効果が得られる優れ物です。

弊社のワックスフィニッシュは、オイル塗装後にワックスをかけたものと同等の耐久性と防汚効果を持ちながら、蜜蝋ワックスのみを塗布した様な、無塗装に近い風合いで仕上げることのできる画期的な方法です。
ワックスフィニッシュを施した木の質感は、黒マットやグレーマット、白マットなどのソリッドカラーマット素材との相性が良く、今後どんどん施工事例に登場してくるだろう仕上げ方法です。