僕が東京に来てもう2年以上の月日が経った。
西宮店のスタッフがしっかりと仕事をしてくれる事で実現できたと思う。

そんな西宮店の最近の事例。
セパレートの食器棚。
食器棚の引き出し部分には色々な仕掛けが潜んでいることが多い。
カトラリーや食器用の可動式仕切りがあったり、
ビルトイン式のゴミ箱がついていたりと色々。
意匠は崩さず様々なことに対応して行くのが食器棚の設計の難しいところだろう。

あまり西への納品はなく、久しぶりの広島県。
昔、福山そごうによく行っていた頃、側にあった宇宙軒というおでん屋さんが懐かしく蘇る。
今回の素材はゼブラウッド と白とフロストガラスの引き戸収納の組み合わせ。
テレビ周りの機器を収める場所に今まで多く取り入れてきたスリットだが、
ここ数年、テレビボード と検索するとスリットを使ったテレビボード がどっさり出てくる。まあここまでよくも増えたもんだと感心する。

これまではスモークガラスなどを多く使ってきたが、最近はこのフロストやブロンズスモークなども設計に多く取り入れいる。

さらにいうとこの赤外線、、、リモコンという存在がこの赤外線を発信しているのだが、赤外線を使って機器を動かす時代の終わりがもうそこまで来ていて、
既に完全にクローズした扉のテレビボード も何点かデザインをしている。

もう何年も前から、僕自身はクローズドの扉のテレビボード をデザインし提案して来たが、それはシアターという趣味を持っている一部の人達にしか受け入れられて来なかった。恐らくこれから急速に広まって行くだろう。

神戸店で新作のテレビボードを考えていて、クローズドにする予定。完成したら是非体験してみてほしいと思う。

10年程前に納めさせていただいたお客様がご来店。
今度は自身ではなく娘さんの新居に家具をという依頼をいただいた。
オーダー家具も色々なものがあり、それぞれデザインや雰囲気など様々だ。
僕はこの業界でもう20年以上仕事をさせていただいているが、
据付の家具は何度経験しても収まるまで不安で不安で仕方がない。
なぜなら、家具を小さく製作し、余った部分をフィラーという板で隠してしまう、
と言った安易で見栄えの悪い仕事をしないからだ。
わずか数ミリの誤差が命取りになる作業を繰り返しているのだから、
その緊張感から解放されることはこれからもないだろう。

その緊張感とは裏腹に、経験による自信は持っている。収まった家具の格好の良さにも自信とプライドを持って仕事をしている。

その積み重ねが、このホームページにある数々の施工例に現れていると自負している。
これからもこのプレッシャーと戦いながら。

最初にお話しをいただいたのは昨年の秋。
お問い合わせの後神戸店、目黒店と何度も足を運んでいただき納品の時がやってきました。
今回の納品はキッチン、食器棚、テレビボード 、玄関ドア、間仕切りドア。

まずは玄関の扉とリビングの扉。
kannaの神戸店、東京目黒店の両店舗に使われているドアと同じデザインで製作。
このドア、間仕切りドアは厚み40mmで玄関ドアは55mm。
玄関ドアはアサメラの無垢材をふんだんに使ったドアで、重量は100キロを超える。
取手がステンレスの別注取っ手をつけていて、これは目黒店と同デザイン。
もともと紫外線や雨での褪色が少ない材料だが、今回は雨や紫外線にさらされることがあまりない条件なので色褪せの心配もほぼないと言っていいだろう。

そして次にテレビボード 。
今回はオークのテレビボード。
出来たてのオークは少し白っぽく見えてしまうが、年月を重ねるたびに深く落ち着いた色合いへと変化していく。

キッチンから見ると、、、。

部屋に対して直角ではなく斜めに配置されているのも面白い。

そしてキッチンはオークの無垢材のペニンシュラとバックボード。
機器類はガゲナウのIHコンロとミーレの600mmの食洗機、水栓はグローエのK7
そしてフードはまだ取り付けられていないが、アリアフィーナのセンターフード。

最後にkannaオリジナルの木製水切りをセットして完成。
ステンレスの金属に木製水切りが何ともいいマッチングなのだ。
このお宅は、壁にモールテックスやポーターズペイントなどを採用し、仕上げにかなりのこだわりをもって建てられている。
写真でうまく表現できていないのが残念だが、数年後の風合いはかなりいいものになるだろう。

ゼブラウッド のテレビボード を設置に宇都宮市へ。
長さ4メートルまで対応できるゼブラウッド の柾目材は、色のなるべく薄いあっさりしたものを選定する。
とは言っても常に揃えることなどできない難しい材なので、kannaでは100枚以上のゼブラウッド を購入し在庫している。
4メートルという長さは言葉で言うと簡単だが、実際材料を確保するのは至難の技である。
この独特な木目と質感はかなり主張する材質なので、それそのものをオブジェのように使うと効果的だろう。

そして宇都宮といえば餃子!と言うことで昼食は餃子!
お客さんに教えて頂いた宇都宮みんみん。
ジューシでパリッとした食感の皮が最高に美味しい餃子でした!
焼き餃子と水餃子そしてライスがセットになって560円!
安いうまいで最高でした。

海の見える丘の上に建つ一軒家へ。
この景色があれば他に何も要らないと言ってもいいくらいの絶景を横目に納品作業にに取り掛かる。
そして、無事納品完了。

今回はウォールナットの無垢材を使ったキッチン カウンターで天板は黒のウルトラサーフェース。
傷や薬品、衝撃、高温にも耐えうるウルトラサーフェースと、ウォールナットの無垢の組み合わせで、
ハードに使っていただける食器棚が完成。


ブラックチェリー のテーブルとテーパーレッグチェアーを水戸市へ納品。
椅子の貼り地はエルメス傘下のクリエイションメタフォールとフランスのルリエーブル。
木の魅力もすごいが、ファブリックの持つ魅力もすごい。
価格だけでを見ると高く感じるが、デザインや製作過程などを考えると決して高くない。いや、安いといってもいいだろう。

質感を見にぜひご来店ください。

 

大阪高層マンションへの納品事例。

神戸店の納品事例。もちろんその構造やバランス、デザインなど全て東京でチェックしている訳だが、納品が終わり施工後の写真を見て最終チェックをする。

今回のテレビボードは天袋でエアコンを隠している。
マンションの場合冷媒管の取り出し位置を動かすことができない為
少々頭を使わないとうまく納まらない。

辺りが暗くなってきたところでもう一枚。
照明が演出してくれる効果は想像以上にある。
ここがリビングの中心だとはっきりと示してくれる。

ウォールナットの浮かしの壁面収納。
ハードディスク内臓のテレビとワンバーオーディオを壁掛設置したシンプルな構成。

壁面はコンクリート壁なのだが家具転倒防止固定用としてアンカーが取り付けられている特殊な構造。
結果、アンカーによる固定が出来ることでかなりの取り付け強度を確保できた。

据付型のソファーといっても一般の方はピンとこない方も多いかもしれません。
ですが店舗をイメージするとすぐにご理解いただけると思います。
飲食店などに行くとソファー席がよく据え付けられています。
最近ではソファータイプのテーブルなどを使ったおしゃれなカフェやレストランなど多く見かけるようになってきました。

今回は少しアンティークの要素を取り入れながら住宅に取り入れてみました。

ちなみに過去にこんなものもありました。

大型のものが目立ちますが小さなものも多く施工してきました。
最近ではピットリビングなどにも多く取り入れられています。

少し脱線しましたが次はテーブルと椅子。
生地は全て海外の物で
LELIEVRE/BURENTANO/LASEN/ZOFANY など贅沢なチョイス。