路面店に移転して半年。以前のお店と比べて多くお話を頂く様になったのが椅子やソファーの張替。
お客様と話をすると、張替や修理などは全くしていない様に見えるらしい、、、
え〜っと、、、、全くそんな事はありません。
と言う事で今回は椅子の張替のご紹介。
今回ご依頼を頂いたのは合成皮革の椅子。
椅子やソファーをご購入頂く際、小さなお子様が居るお客様の多くが候補にされる素材。
合成皮革とは文字通り人工的に合成樹脂を使って革に似せて作った素材。
ビニールの様な素材なので染みになったりはしない。
では合成皮革が耐久性が強く革が弱いのか?革は扱いにくい物の様な気がする?
革は色あせやひび割れがいきやすい、、、?などなどあるが革って一体
どう言う素材でどう扱えばいいのかよくご存じない方も多いと思うので少し説明させて頂きます。
革は元々動物にとって身を守る為に体を覆っている鎧の様な物。
なのでその強度や耐久性は合成皮革とは比べ物にならない。
生きている動物は皮脂などにより革や毛皮を汚れや水から守っているのだが、
革と言う素材に変わるとその皮脂は生み出されなくなる。
更に、加工される工程で鞣しと言う作業をするのだが、
この鞣し(文字通り革を柔らかくする作業)の段階で油分も除去される。
新たに生成される事もないので、その油分や潤いを人の手によって与えてやらなくてはいけないのだ。
これをメンテナンスと言うのだがメンテナンスをしっかりしてやると
革本来の耐久性や汚れや水から保護できるのだ。
しかし、革にも色々製法がありこの製法や加工の段階であまりに人工的な加工を施してしまうと本来の革の良さは失われ、合成された革に近い物になってしまう。
現代の本革と書かれて市販されているソファーや椅子の殆どは過度の人工的な加工を施されている物が殆どなのが実情と言える。
長年お使いになるのでしたら、ケアはしてやらないといけませんがヌメ革がお勧めです。
革の話はこのくらいにして、、、。
今回の張替は生地張りね張り替えました。
この椅子の張替なのですが、座面だけを巻き込んで貼っているものや、
きちんと型を取り立体的に縫製している物迄様々です。
その方法によって加工費は様々なので、張替をお考えの方はお気軽にご相談下さい。
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