手押しカンナで作業中です。

テーブル中央で回転するカンナ派に材料をあてることで木材の表面を削っています。
材料表面が平らでない場合、高い所のみを削って平な面を作ります。
この作業を基準面を作るといいます。

基準の2面が分からなくならないよう、チェックを入れます。
こちらも木材の表面をキレイにする作業中です。
この機械で粗面取りをした後、手持ちカンナをかけていきます。
1本の面材に12箇所、表面を削る作業が発生します。
職人は木目の順目・逆目や必要サイズを計算しながら作業を進めています。
渋谷区 S様ご依頼のTVボードの扉ですが、このスリット1本1本にもその作業が必要です。単純作業のように思われがちですが、気を配るポイントが意外と多く神経を使う作業です。美しい家具の製作には必要な工程が膨大にあるのです。

渋谷区 S 様ご依頼のTVボードです。
9日後の納品に向けて仮組しています。
2950mm幅のTVボードですがパーツごとに作っていくと、どうしてもほんの少しずつサイズや角度の誤差が生じます。
例えば、5つのパーツを組み合わせる家具を壁面に設置する場合、
それぞれ1mmずつのズレでも1mm×5=5mmのズレとなってしまいます。
壁面から5mm飛び出しては納まりませんので、それを確認・調整するためにも必ず工房で仮組を行います。

職人の手にあるのがオリジナルのテーパーレッグチェアの脚です。
床に近づくほど細くデザインされているため、四角柱から切り出していきます。もったいないですが、こんなに↑端材が出てしまいます。
この脚、専用の治具(じぐ)を使って作っていきます。治具(位置決めを行う器具。簡単に言うと型ですね。)を使うことで、製品のバラツキを最小限に抑え、仕上がり寸法が統一されるので作業能率を増します。

明後日納品の、神戸市垂水区 H様ご依頼のボタンソファとオットマンです。

神戸店にご来店頂き、生地をじっくり選んでいただきました。
好みの生地を選ぶことができるのは、オーダー家具の楽しいところですね。
kanna従業員もお部屋の雰囲気などをお聞きしながら一緒に選ばせてもらうので、実は張り上がりを楽しみにしています!
この生地はメタフォール社の物でkannaのボタンソファでよく使用しています。
上の写真と下の写真でも色が微妙に違って見えると思うのですが、
見る角度や光の当たり方、経年によって全く違った表情になります。
ソファにつけた36個のボタンによって凹凸ができるため、さらに生地の良さが出ていると思います。
これから長く使っていただいて、年々変化を楽しんでいただけたらと願っています。

いつも整理整頓ばっちりの工房の風景です!
ドイツには、「人生の半分は整理整頓」ということわざまであるそうです。
整理整頓されていると、「次に使うときに取り出しやすい」というメリットがあるのですが、そのためには「使った後に戻しやすい」ことが必要条件です。誰でも分かりやすく明示してあります!
作業効率が下がる事の無いように工夫された工房です。

※今回は作業風景ではありませんので、身近な場所の整理整頓の参考にして頂けると幸いです(笑)

これまで制作風景を何度かご紹介した、流山市 Y様のお宅に納品に伺いました。
TVボードの地袋部分から設置していきます。
今回はkannaイチオシの化粧板を使ってバックパネルを制作しました。
通常よりも少し高額となりますが、マットな質感が良く、高級感ある仕上がりとなります。
お部屋の雰囲気とマッチした出来となりました。
職人は設置するお部屋を事前に見る事はなかなかできません。
設置後に家具がお部屋に馴染んだところを見ると一安心です。

今週末に納品予定の 流山市 Y様 ご依頼のTVボードです。
天袋・地袋ともに金具も取り付けおわり、後はお宅に伺っての作業を残すのみです。
据え付け家具は工場での作業では完成しないものです。
設置しながらの作業が全工程の3割程度となります。
無垢の矧ぎ板で扉やテーブルを作る際に裏側に使う反り防止の金具です。
無垢材はデリケートで、温度・湿度の変化や直射日光によって
反ったり割れたりすることが多々あります。
それを防止するための金具を裏面に取り付けます。
写真はその金具を家具に合わせてカット・着色しているところです。

千葉県流山市 Y様ご依頼のTVボードを製作中です。

前回、ウォールナットの板の状態で紹介しましたが、形が出来上がりました。
幅3800mmと大きいものなので扉3つと2つ分で分けて製作、運搬しますが工場で必ず組んで支障が無いか確認します。

TVボードの下部スリット扉用の木材です。1本ずつ枘(ほぞ)を作っています。
TVボード本体とは色が違っていますが、これからオイル加工を施すことで本体と同様の濃い、高級感のある色に仕上がります。

スリットの枘(ほぞ)を差し込む枘穴です。こちらも1つずつ、手作業で穴を開けています。写真上部にある、筋罫引きという道具を使って穴の位置を決めます。

たくさんの木材に同じ位置、同じサイズの穴を開ける為に必要な道具です。
神戸市 H様ご依頼のボタンソファの製作が始まりました。
フレーム製作をしているところです。中央部分の板が長方形ではないことがわかるでしょうか?
ウレタン使用のソファは反発力が強いので座面に傾斜をつけています。座面角度を少し後方に傾斜することで、自然と背もたれに体を預けられ安定した座り心地となります。

 

埼玉県 F様のお宅に納品に伺いました。

壁面いっぱいのTVボードです。
一番右側の収納部分に配線をまとめて隠蔽しています。
エコカラットを貼っていきます。雰囲気がガラッと変わりますね。
kannaのお客様でエコカラットを希望される方が多くいらっしゃいます。
色のバリエーションもたくさんあるのでお好みや部屋の印象に合わせて
選んでいただいています。
壁に赤いラインが写っているのが見えるでしょうか?
この青い機械、レーザー水平器です。
数本のレーザー光を壁面・天井・床面に照射し、水平・直角の基準となる線を出す(建築用語では「墨を出す」といいます)精密測定工具です。
西宮工場で製作した家具を、製作した職人自身が取付までを責任をもって行います。
遠方のお客様であっても同じです。取付完了の瞬間が家具完成の瞬間です。

kannaで製作したものではないですが
アンティークの椅子をお預かりして調整を行いました。
また活躍してくれることを願っています。
もうすぐ納品予定の1Pソファです。
奥に同じ生地のオットマンも出来上がっています。
ウォールナット素材に少し光沢のある生地で高級感がある仕上がりです。
今後、経年によって木の色の変化も楽しめると思います。
製作途中の収納家具です。
フリーフラップの金具を取り付ける作業中です。
kannaで製作の家具には多くの場合、ドイツ製の金具を使用しています。
流山市 Y様ご依頼いただいた、天袋の扉用のウォルナット無垢材です。
3800mmの大きな扉は1枚板で用意できないため2枚を合わせての製作となります。
無垢材ですのでそれぞれ違った木目ですが、
つなげた際に違和感のないよう意識して木材を選んでいます。