木は自然のものなので色味やサイズも様々。

 

一つの家具として仕上がったときに雰囲気が合うように木材の山の中から色味や木目が近いものを選びます。

 

 

テーブルの天板のように数枚並べて矧ぐ(接着する)時は並びも考えながら。

 

椅子の後脚のように歩留まりが悪い(無駄になる部分が出やすい)部材はテトリスのように組み合わせて、なるべく無駄が出ないように。

 

 

使用箇所に合わせて一枚一枚木材を選ぶのは手間のかかる作業ですが、家具づくりのはじめの一歩になる大事な工程です。

 

家具でよく使われる広葉樹には大きく二つに分けて環孔材と散孔材があります。

環孔材は水道の役割がある導管が年輪に沿って環状に配列していて、導管がはっきり表れます。

樹種で言えば、ホワイトオーク、タモ、チークなど。

散孔材は道管が散在しているので、導管はあまりはっきり表れません。

樹種で言えば、ウォールナット、ブラックチェリー、ハードメープルなど。

 

実際に見比べると樹種の色だけでなく導管の出方で質感が随分と変わります。

 

kannaではオイルフィニッシュのクリア塗装で仕上げることが多いのですが、

今回は染料を入れてホワイトオークの導管が更に浮き出るような塗装で仕上げました。

この様に導管がはっきり出ました。

スリット扉もご覧のような仕上がりに。

 

同じ樹種でも塗装方法を変えるだけで印象が変わるので、お好みの樹種や塗装方法をぜひ探してみてください。

 

あっという間に12月中旬になり、すっかり寒くなりましたね。

工房がある西宮市でも最低気温が氷点下に,…。

工房は広くて天井が高いのでがっつり着込んで作業しています。

そんな僕達に心強い味方が現れました!!

そう。ストーブです。

家ではストーブを使わなくなったので火をつけたときの匂いを嗅ぐとなんだか懐かしい気持ちになります。

 

このストーブ達で暖を取りながら年内の製作を頑張ります!!