家具でよく使われる広葉樹には大きく二つに分けて環孔材と散孔材があります。

環孔材は水道の役割がある導管が年輪に沿って環状に配列していて、導管がはっきり表れます。

樹種で言えば、ホワイトオーク、タモ、チークなど。

散孔材は道管が散在しているので、導管はあまりはっきり表れません。

樹種で言えば、ウォールナット、ブラックチェリー、ハードメープルなど。

 

実際に見比べると樹種の色だけでなく導管の出方で質感が随分と変わります。

 

kannaではオイルフィニッシュのクリア塗装で仕上げることが多いのですが、

今回は染料を入れてホワイトオークの導管が更に浮き出るような塗装で仕上げました。

この様に導管がはっきり出ました。

スリット扉もご覧のような仕上がりに。

 

同じ樹種でも塗装方法を変えるだけで印象が変わるので、お好みの樹種や塗装方法をぜひ探してみてください。

 

あっという間に12月中旬になり、すっかり寒くなりましたね。

工房がある西宮市でも最低気温が氷点下に,…。

工房は広くて天井が高いのでがっつり着込んで作業しています。

そんな僕達に心強い味方が現れました!!

そう。ストーブです。

家ではストーブを使わなくなったので火をつけたときの匂いを嗅ぐとなんだか懐かしい気持ちになります。

 

このストーブ達で暖を取りながら年内の製作を頑張ります!!

アサメラという木を製材しました。

この木は比重が高く厚みもあり持ち上げられなかったので、その場で丸のこで切りました。

そして、厚みを機械で真っ二つにしようとしたのですが刃が届かず、最後は手で切ることに。

切り進めていくと木に挟まれてのこぎりを挽けなくなるので楔(くさび)を打ち込んで隙間を広げながら切ります。

今では機械で製材するのが当たり前ですが、昭和20、30年頃まではこの様に製材していたそうです。

先週のブログで椅子の修理についてご紹介しましたが、修理させていただいた椅子はダボ組みという接合技法で組み立てられていました。

 

このダボ組は接合する部材同士に対になる穴を開け、木で作られた円柱状のダボと接着剤で接合します。

ダボ組は穴の加工の精度が求められますが、専用の機械を使うと効率よく加工できるので量産家具に多く見られる組み方です。

そしてこちらは木と木のはめ合いで接合するホゾ組という接合技法です。

縄文時代の遺跡からの出土品にも見られるほど古来からある技法です。

繊維が繋がったまま相手の部材に入り強度が出るので椅子やテーブルなどの構造部に最適です。

お客様から椅子の修理のご依頼をいただきました。

接合部に隙間ができていたり、部分的に破損していたので

一度バラして古い接着剤を取り除き、組み直しました。

弊社の椅子ではありませんが、修理してまで大事にしていただけるなんて作り手としては嬉しい限りです。

朝晩はすっかり冷え込み、早くも冬の気配がしてきました。

日差しがあれば日中は暖かいのですが、曇りや雨で肌寒い日は鉋がけなどで体を動かして体を温めています。

 

鉋がけについてですが、天板や扉の幅が広い場合、板を矧ぎ(はぎ)段差を鉋で平滑に削り仕上げます。

木の繊維に対して直交に横ズリ、そして斜め方向、平行方向と鉋をかけて行くほどに徐々に仕上がっていきます。

こちらは斜め方向に鉋がけをしたところ。

仕上がりの違いでこんなにも質感が変わります。

今回は樹種の違いについて触れたいと思います。

 

kannaで主に使う樹種には4種類あります。

ウォールナット、ブラックチェリー、ホワイトオーク、ハードメープル

の4つです。

 

まずはウォールナット

ウォールナットは重厚な紫色も感じるような黒に近い茶色をしています。

そのため、ウォールナットで作られた家具は重厚で高級感のある仕上がりになります。

 

ブラックチェリー

ブラックチェリー材の最大の特徴は、経年による色合いの変化にあります。
はじめは薄いピンクくらいの色合いから大きく赤褐色に変化するため、ずいぶんと印象が変わります。

この色合いの変化に加え、光沢感も強まり高級感のある雰囲気を演出してくれます。

 

ホワイトオーク

特徴としては「耐久性が高い」「木目が美しい」「ナチュラルな色合い」といったことが挙げられます。

仕上がった家具は「綺麗」という印象が強く、色合いもナチュラルなためお部屋の雰囲気に合わせやすいです。

 

ハードメープル

メープル材は白い木肌が特徴で経年変化すると徐々に深い飴色になります。

初めは「清潔感」「上品」という印象ですが、時間とともにそこを残しつつ味のある雰囲気も演出してくれます。

 

この様に樹種によってさまざまな特徴があります。

また、同じデザインでも樹種によって印象や雰囲気がガラッと変わります。

一枚一枚、職人が吟味し丁寧に仕上げています。

実際に弊社ショールームでご覧になってお好みの樹種を探してみてはいかがでしょうか?

 

 

張りに出していた椅子が張り上がって工房に帰って来ました。

今回の椅子は2種類。

肘掛けなしのドット柄の布張りの椅子と

 

肘掛けありの座面は無地、背には反転柄のクッションを置いたものです。

どちらも同じウォールナットという木材を使っていますが、椅子のデザインや生地の柄の違いで随分と印象が変わります。

多彩な生地からチョイスして高さ幅、奥行き等オーダー可能ですので、あなただけの一脚を製作いたします。

是非kanna神戸店、kanna目黒店でその違いをご覧になってください。

塗装、組み立てを終えてブラックチェリーの円形テーブルが完成しました。

 

ブラックチェリーの色合いと全体的に丸みを帯びたフォルムが相まって、とても柔らかな質感に仕上がりました。

伸縮の大きいテーブルの天板に対応できるように、天板は駒留(こまどめ)という方法で留めています。

先週に引き続き、円形テーブルの製作。

脚部は円形のテーブルに合わせて丸脚になっています。

 

まず、角材の状態でホゾ穴加工を済ませます。

そして、角を取っていき円形に近づけたら、木工旋盤という機械にセットして回転させながら削っていきます。

刃物で削り終わったら、回転させながらペーパー(紙やすり)で研磨します。

丸くて柔らかい質感に仕上がりました。

幕板の加工も終えていよいよ組み立

天板、脚部の加工が終わり完成が見えてきました。