今回は海外の生地について。
生地といってもカーテン用、服飾用、椅子用などなど、その用途に合わせて様々な種類があります。
それぞれの生地には滑らかさや肌ざわり、透け感、耐久性など用途に合わせた性能や機能が必要です。
椅子張りの生地には耐久性が必要で摩擦やバイアスの引き裂きなどの強度が必要になってきます。
その中の摩擦テストをマーチンデールといい、国産生地の場合1万5000回程度のテストを行っているところが多い様です。
ではこのマーチンデール、国産ではなく海外の生地(弊社取扱の生地)の場合どう違うのか、、、
メーカーによって違いますが、海外では3万5000回から11万回ものテストを行いクリアーしています。
海外では一度張り上げたものを長く使えるようにという考えなのですが、なぜ国産生地は少なめなのでしょうか?
長く使うためには強度とは別にデザイン性を併せ持っている必要があり、それを実現するとどうしても価格が高くなってしまう。飽きっぽい日本人にはその考え方が根付かなかったんでしょう、、、。
これは椅子の張り地だけではなく、車や家電、キッチン機器、鞄や住宅など様々なものを作るときも同じ考え方が見えてくる気がします。
ですが近年、購入の際にいろんな視点で比較することができるようになり、
いいものを永く使うという価値観の方が増えてきたように思います。
この写真に使っている生地ですが、
ソファー、椅子 クリエイション メタフォール(エルメス傘下)
クッション ブザック コクーン
ジャンポール ゴルチェ
という構成になっています。
発色、手触り、強度、質感、デザインのすべてにこだわった生地たちばかりです。
そしてそれが張られているフレームもkannaでデザインしたロングセラーの家具たち。
今年で15年以上作り続けているデザインです。
何年使っても緩まない組手に何年使っても飽きのこないデザイン、、、。
そんなもの作りがが出来てきた事に感謝です。