神戸市の西区へ。

nism1物を収めたり飾ったりという一つの目的だけではなく、他の役割を果たす家具。
ロフトへ上がるための階段収納はその代表的な家具と言えるだろう。
シンプルで機能的そんな家具作りもたまにはいいものだ。

nism2想いを形にするお手伝いがこれからもできればと思う。

もう10年のお付き合いになるお客様。
今回はコレクションルームのご依頼を頂いた。

aso1コンセプトは昭和レトロ。
チェッカーガラスをあしらったオープンリール台とウォールナットの展示台。
下段の棚は下向きに、上段の棚には下向きと上向きに照明を設置している。

この部屋にはこの間接照明以外に照明はなく、調光できる間接照明のみで明るさを確保している。

下段には昭和のミシンやレコードプレーヤ、オープンリールなどを、
棚板部には昔の写真やカメラなどを展示する、思い出の部屋。

時間を楽しむための空間、、、、羨ましい限りです。

東京目黒店もこれから年末に向け受注と納品のラッシュがやってくる。
毎年暮れはバタバタになるのである程度覚悟はしているのだが今年は東京店をオープンしたので予測ができない、、、少し怖い。
前回の静岡県に続き茨城県と遠方が多くなってきた。

今回もリビングシアターのテレビボード兼AVボード。
材質はウォールナット天板にスモークガラスとサランネット扉。

iogw2iogw1両サイドのサランネットにはサブウーファーを中央にはセンタースピーカーを、、。
そしてスモークガラス部には機器類を収納。
収納してしまえば配線はおろか機械類すらほとんど見えない完全な隠蔽仕様だ。
iogw3天板に仕込まれたLEDの間接照明は調光も可能だ。

3月から目黒店の工事をスタートし5月にオープンしそして10月。
神戸店へは月に1度程しか帰れない状態が続いていたが、
目黒店に新しいスタッフが来てくれることになり、ようやく行ったり来たりの体制が取れるようになりそうだ。
2人体制だった神戸店のスタッフが1名退職し現在神戸店では図面や接客をしてくれるスタッフを募集している。

家具は様々な作業の積み重ねで完成するもので、まずお客様にご来店いただいて打ち合わせをする作業がある。
この段階では無であり何もないわけだが、打ち合わせなどで形や材質をある程度決めていただき、作図作業でバランスを決めていく。
無から形取っていくこの作業が形を決定させるわけで、ここでのセッションでどうにでも変化するわけである。

今回もそうして形取られた家具を紹介させていただきます。

myo1まずはテレビボード。
梁下で収めることが多い天袋は今回天井まで設置。
実は天袋と平行方向にも梁がいるのだが、天袋で隠すように制作している。
長さと高さのバランスが大事なデザインの家具なので
地袋バックパネル天袋のそれぞれの高さは慎重に決定しなくてはいけない。

オーディオはKEFの301シリーズを3本壁かけにて設置し、AVセンターはMARANTZ製をチョイス。

myo2そして最近良くご注文いただくカウンター収納。
収納量はあまりおおく取れないが、キッチンをオーダーで制作したように錯覚させてしまう程の効果がある家具。
あまりゴチャゴチャしたデザインにはせず、しっきりシンプルなデザインにすることが大事だろう。

目黒店オープンにより様々な地域のお客様にご来店いただいている。
そんなお客様のお一人静岡県のK様のお宅へ納品に伺った。

高層マンションの戸境壁で壁面への止め付けができないという条件の中
天井と梁のみの固定でこんな家具が設置できてしまうのである。

skob1ウォールナットの大型壁面収納である。
60インチはあるテレビと比較していただければその大きさがわかるでしょう、、、。

そしてこの家具kannaお得意の仕掛けがなされている。
そして僕のこだわりでもある仕掛けだ。

skob2skob3僕のこだわりはこれだけではない。
昔作り手であった僕だがその頃からこだわっていたのがエッジ。

skob4どの角度からどこを見てもボケることのない陰影。
この膨大な数の部材の全てを職人の手で一つずつ加工し組み上げていく。
しかもこのッスリットの部材まで木目をつなげて組んでいく。
この全ての作業の積み重ねがこそが僕、いやkannaのこだわりになっているのだ。

この中に収まっているものを隠す扉として恥ずかしくないものを作る。
職人冥利につきるとはこの事であろう。

kskob5