今回はNew Yorkからのお問い合わせの案件。
メールやテレビ電話等を使い打ち合わせ後、無事納品を迎えることができた。

目黒店展示のオークのグレーアッシュ材とダークブラウンのタイル、
そして最近少しずつ施工例に登場しているマットパネル。今回はミディアムブラウンマット。
今回使用している部分は天袋のみだが、現在、ウッドよりもマットカラーの面積が多いものを
どんどん設計しているので、近々施工例にもアップされて行く予定。

この素材の質感は写真ではなかなか表現できない素材なので実際にご来店いただき触ってみてもらいたいと思う。

僕が東京に来てもう2年以上の月日が経った。
西宮店のスタッフがしっかりと仕事をしてくれる事で実現できたと思う。

そんな西宮店の最近の事例。
セパレートの食器棚。
食器棚の引き出し部分には色々な仕掛けが潜んでいることが多い。
カトラリーや食器用の可動式仕切りがあったり、
ビルトイン式のゴミ箱がついていたりと色々。
意匠は崩さず様々なことに対応して行くのが食器棚の設計の難しいところだろう。

あまり西への納品はなく、久しぶりの広島県。
昔、福山そごうによく行っていた頃、側にあった宇宙軒というおでん屋さんが懐かしく蘇る。
今回の素材はゼブラウッド と白とフロストガラスの引き戸収納の組み合わせ。
テレビ周りの機器を収める場所に今まで多く取り入れてきたスリットだが、
ここ数年、テレビボード と検索するとスリットを使ったテレビボード がどっさり出てくる。まあここまでよくも増えたもんだと感心する。

これまではスモークガラスなどを多く使ってきたが、最近はこのフロストやブロンズスモークなども設計に多く取り入れいる。

さらにいうとこの赤外線、、、リモコンという存在がこの赤外線を発信しているのだが、赤外線を使って機器を動かす時代の終わりがもうそこまで来ていて、
既に完全にクローズした扉のテレビボード も何点かデザインをしている。

もう何年も前から、僕自身はクローズドの扉のテレビボード をデザインし提案して来たが、それはシアターという趣味を持っている一部の人達にしか受け入れられて来なかった。恐らくこれから急速に広まって行くだろう。

神戸店で新作のテレビボードを考えていて、クローズドにする予定。完成したら是非体験してみてほしいと思う。

10年程前に納めさせていただいたお客様がご来店。
今度は自身ではなく娘さんの新居に家具をという依頼をいただいた。
オーダー家具も色々なものがあり、それぞれデザインや雰囲気など様々だ。
僕はこの業界でもう20年以上仕事をさせていただいているが、
据付の家具は何度経験しても収まるまで不安で不安で仕方がない。
なぜなら、家具を小さく製作し、余った部分をフィラーという板で隠してしまう、
と言った安易で見栄えの悪い仕事をしないからだ。
わずか数ミリの誤差が命取りになる作業を繰り返しているのだから、
その緊張感から解放されることはこれからもないだろう。

その緊張感とは裏腹に、経験による自信は持っている。収まった家具の格好の良さにも自信とプライドを持って仕事をしている。

その積み重ねが、このホームページにある数々の施工例に現れていると自負している。
これからもこのプレッシャーと戦いながら。