造作家具を設置するときにいつも苦労する問題がある。
工場で製作した家具はどれだけ大型家具になってもかなりの精度で歪みなく製作できるのに対し、内装壁や床などは歪みが生じている。
例えば今回のTVボード
幅もかなり大きく、しかも天井には梁があり変形している。
何事もなく納まっているが、隙間なく納めるのにはかなりの経験と現場での加工精度と技術が必要になる。
もちろん工場での製作方法に工夫と技術が必要なのは言うまでもない。
現場の採寸をする場合の採寸位置は製品の納まり方や意匠により大きく変わりのだが、
採寸後にある程度意匠変更があっても対応できる採寸を心がけている。
だがしかし大きく変更があった場合再採寸が必要な場合もある。
kannaの注文までの流れには仮注文と言うステップがあるのだが、
その時点で意匠をある程度固めてもらうのには、採寸時にその意匠に基づき採寸をしていると言う理由もある。
もちろん仮注文にはデザインを生業にしている僕たちとしては、
僕たちの図面を持って他の工場に製作依頼をかけるといったことが過去にかなり多くあったことを防ぐ意味もかなりあるのは本音だ。
まあ、同じ図面を使っても同じものはできないとは思うが、、、、。
一件一件、その場所に応じたデザインや形状をデザインすることを追求し
それに向き合った結果が施工事例の写真には現れていると自負している。
コロナで一時期受注数が多少減少したのも落ち着き、東京目黒店もいつものデザイン作業に戻りつつある。ありがたい話だ。